大井川(1999年5月1〜3日)

「箱根8里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」といわれた大井川。確かに川原の広さは特筆もの。大雨の時はさぞすごいのだろう。全行程50〜60キロと意外にロングコースだったので途中途中を区切って下った。水量やや少な目安定の大井川は底をすりながらも安心して下れ、ダッキーやカナディアンと相性がいい。

 

1日目 奥泉〜川根小山(奥大井)(6キロ)

奥泉から川根両国までは水量も少なく岩だらけで下れるか不安だったが、岩を避け、船底をすりつつ進む。よそ見はあまりしてられない。ファルトは覚悟がいるかも。水は若干白く濁ってた。道路からも離れ、静かな山間を下れる。結局たった1駅分しか下れなかった。


キャンプ場から吊り橋を渡ると川根両国駅。ここから上流の奥泉まで行く。これってホーム? 久しぶりの客に駅長が喜ぶが、カヌーイストをやや変人扱いぎみ。


川根両国のキャンプ場を列車から撮影。このキャンプ場はベース基地にできる快適なところ。朝はたんぽぽが舞い降り、カモシカもきていた。


スタート地点の奥泉へ上っていく途中、寸又川合流地点を列車から望む。


奥泉駅を降りてすぐの出発地点。岩が多く下れるか不安。しかし、夏の梓川よりは多そうなので行けそうと決心。(どうせダッキーだし)


水量はなんとかあった。ざら瀬の小さ目の岩をよけながら進む。渕ではやや水が白い。


今日の区間は川が曲がりくねり、道路も無くとても静か。吊り橋が多いが、誰が渡るのか?


スタートから1駅めでゴールとなった川根小山駅。ボーっとするまもなく下った割に距離はでなかった。大井川鉄道井川線はディーゼルの登山鉄道なのでとても小さく、遊園地ののりだ。さっき変人扱いされた両国の駅長が車掌になっていて、またまた変人扱いされた。


2日目 川根両国〜駿河徳山(15キロ)

川根両国からは水量もやや増え簡単な瀬の連続でSLを見ながら快適に下れる。初心者にもお薦め。徳山から先は大きな川原が出現する。

 


川根両国のキャンプ場を出発。昨日の区間より水量が多い。水もやたらきれいだ。道から離れることも多く、とても静かで快適。難しい瀬は無いがカーブが多いので油断をすると岩にぶつかる。


近鉄のおさがりや京阪のおさがりが目に付く。まだ何種類かありそう。


汽笛が聞こえるとわくわくしてしまう。丁度昼飯時にSLに出会う。その後も幾度か見ることができたが、毎度みんな手を振ってくれるのが良い。
ゴールは塩郷ダム手前の下泉まで行きたかったが、2駅手前の駿河徳山で時間切れとなる。ここも駅がすぐそこ。


3日目 塩郷ダム下〜大和田(20キロ)

塩郷ダムで一度引き上げが必要。このダムからは4月から9月まで少なめだが安定して放水があるらしい。ダムから下の方が水質がよりきれい。川底の石が手に取るように見える。岩場の渕も多く、泳ぎたくなる。気田川よりきれいかも。道路から離れひっそりとした川を一人占めできる。広大な川原や岩の多い細い山間等、変化に富んで面白い。

 

塩郷ダムはスーパーポーテージ。ダム下から出発。


昨日よりさらに水がきれい。なぜ?
川原の幅がひろがってきたが、水量もある。ほとんど道路からはなれているので昨日よりさらに静かで気持ちがいい。


吸い込まれるように緩やかな斜面を下る。万水川も吸い込まれる感じがしたが、川原が広いのでまた違った感じ。


カヌーイストとは今日も全然合わない。釣り師もいないので川を独占。


今日の区間は水がきれいで、全体的に浅いので川底の石が手に取るように見える。錦川と似ている。片側が岩壁で渕がいたるところにあり、暑ければいたるところで飛ぶ込みたくなるだろう。


急カーブ直後大畑が岩に乗っかって通せんぼしてくれたので、思わず沈。再チャレンジしたが、水量があると難しいかも。


笹間渡駅の先ちょっとした堰となっていた。このあたりで山間も終わり、やっと人が現れた。大勢のキャンパーだ。水量がないので強引に進む。今回のツアーで堰はたったひとつだった。


そろそろ人里もちらほら見えてきた。この先、家山あたりから川原がやたら広くなる。



今回はこの大和田駅でゴール。すぐ横がホーム。このあたりから先しばらくは広大な川原と分流が続きそうだし、ここから先で上がれそうなのは島田市内の新大井川橋あたりらしいのでちょうどいいかも。その手前で第2高速の工事も進んでいる。

 

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