カイトマンボーをやってみた!

 

カイトスクール編
カイトサーフィンスクールに行ってきました。その模様をレポート。(2001.12)

冬の初めになってようやくスクールに参加できた。ここは埼玉県上尾の河川敷。陸上での講習である。

最初はカイトを広げて説明だ。
いくつかの種類とサイズを広げてみせてもらう。ここで扱っているカイトは海で使えるのだが、最近はやりのインフレータブルカイトでなくパラグライダー(ラムエア)型だ。

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後ろには師匠「もけけマン」さんの車
吹き流しの魚がかわいいな

海用は小さな空気穴しかなく、水が入りにくいようになっている

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サイズはほとんどいっしょでも、用途や性能が違う
大きなカイトはしぼむとイモムシのよう


NASAウイングという超微風でもあげられるでかいカイトで練習だ。風が少し吹けばふわーっと体が持ち上げられそうになる。

結局この日は風が吹かず、残念ながらカイトとボード操作はほとんど無しで終わってしまったのでした。



スクール1週間後

カイトマンボー買っちゃったよ!

スクールからわずか1週間。なんとカイトを買ってしまった。半年前から欲しいと思っていたけれど、今年はまだ何もグッズを買ってないからいいか?と自分自身で納得。しかし、それだけでなくマンボー(マウンテンボード)も買ってしまったのは予定外。これで近くの多摩川でカイトサーフィンの練習ができるぞ。

ということで早速近くの多摩川で試し乗りだ!

まずはカイトを広げ風を入れてみる。ここまではパラグライダーと同じような感じかな。でも大きさはかなりコンパクトなので1人でも簡単。セル(仕切り)自体が大きく、そして膨らんでみえるので、ちゃんと飛ぶまでは巨大なイモムシにしか見えないね。
風は4m/s位か。まだ少し弱い。

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スピードがでるよう、長細いデザイン
空中を泳ぐ巨大イモムシにみえた一瞬

ライン(凧糸)を使わずに操作用のバーをカイトに直接つけてみた。これだけでもカイトをやってる感じがするぞ。

まず風下にカイトを広げてスタンバイ。それから少しバーを引いてみるとカイトは上がっていく。操作は簡単。バーの右を引けばカイトは右に。左を引けばカイトは左に動くのだ。スタントカイトと基本は同じだ。

この状態で試しにマンボーに乗っかってみる。カイトに少し引っ張られながらボードが進みはじめた。風があればさらに加速するだろう。すぐそばのグランドでサッカー練習している若者達がめずらしそうに見ていたな。笑われていたような気もするが気のせい気のせい。

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長いラインを使わずにバーをつけてみた
風下においてスタンバイ
少し引っ張ると浮き上がる
今度は30mラインをつけて本格的にカイトをあげてみよう。上空の風を捕まえるとパワーも増えて振り回されそうになる。しかし、スポーツカイト経験があればとりあえず操作できるぞ。

翼はかもめの羽のようにおだやかなMラインで美しく、大空に浮かぶと生きているようにも見える。しかし、ゆっくり見とれている余裕はない。カイトがでかいせいか小さいカイトに比べると回しずらいのだ。そのまま左右に大きく振りすぎるとローパワーゾーンに入って失速。

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風が強くなると、引きずられていく
下から見上げるとカイトはこんな感じ
このカイトは下面に色がないのでちょっと寂しい
実はこのカイト、翼の幅や翼形(キャンバー)を風に応じて変えられるという珍しいカイトなのだ。風が強いときはジッパーをしめて幅を短くする事ができ、翼のカーブを変えることで抵抗とパワーを増やしたり、逆に抵抗を減らしスピードを上げて揚力をかせぐこともできるのだ。フォルムは変わるが最大約30パーセントも面積が小さくなる。ウインドサーフィンのセールと比べるとありえないくらい調整幅が大きい。

風が弱くなってきたのでキャンバーを変えて丸みを持たせてみた。パワーが増え、向きを変える動きが早くなった。こういう調整機能は確かに便利かも。翼の特性の勉強になるしね。でも何段階も調整ができるので、迷いそう。

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一緒に買ってしまった格安マンボー
数年前までは考えられない値段だ
落ちないように操作中だが?
マンボーに乗ってみる

マウンテンボードはこんな感じ。フレーム付のタイプだ。最近ではジャンプがやりやすいようフレームレスの軽いタイプが主流だけど、カイト練習にはとりあえずこれで十分。
カイトのパワーにも慣れてきたので、ボードに乗ってみよう。でも急に引っ張られたりしてなかなか乗れないものだ。それでもなんとか無理矢理乗って進んだぞ。少し進むだけでもまだまだ恐いけどね。うまくなれば50kmくらい出るそうだけど、それってホント?雪の上の方が恐くないから飛ばす時はそっちかな。
海は遠いけど、近くの多摩川で遊ぶには面白そう。冬は北風が強いから、ちょうどいいや。

カイトを広げたところ
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カイトサイズ変更機能として横幅が2段階にジッパー調整できる。
4つの穴はカイトを上げる前に形作るためのエアインテーク

横向きの4本ジッパーは翼のキャンバー(丸み)を5段階に変更できる。
最初は初級仕様になってるので、ラインを改造すれば、よりクイックなターンができるようになるとのことで、改造してるところ。

カイトを使うスポーツとしてはカイトバギーの方が以前から愛好者も多いようだが、カイトマンボーやスノーカイトってまだマイナーなようだ。ここ数年では、海で使うカイトボードの派手なジャンプがやっと注目されてきたばかりだ。

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春の三浦海岸カイトビーチ。カイトを上空に滞空させながら、ボードを持って海に出るところ

ボードに乗る瞬間

カイトサーフィンやウインドサーフィンには意外なポイントがある。手と足別々の道具を使って別々の操作をしなければならないところだ。こういう操作がいるスポーツは数少ないと思うな。楽器でいうピアノやドラムみたいなものか。頭ではわかっても体で覚えないとどうにも動かないところがみそだ。
購入したカイトの名前はVioKite「シーバイオ5.0」。畳んだ時のカイトの大きさはシュラフ程度で持ち運びは楽チン。メーカーは(株)風雲児というパラグライダーを主に扱っている会社だ。他社のカイトよりかなり安いのだ。

購入先はもけけマンのかいぼう研究所より


次回は初級者編を公開したい!


ついでに近所の多摩川について紹介しよう!

家の近くの多摩川がある。小田急線の橋から北へ行くと堰があり、その上流が湖のようになっている。ここはウインドサーフィンの初心者練習場でもあり、カヌーで遊べるポイントでもある。ボート乗り場や簡単な食事のとれるお店もある。夏はバーベキュー客も多く、調布の花火大会の会場にもなっている。


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中州まで歩いて渡れる


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白バイ練習場。
奥にみえるのは東名高速

そして小田急線の南側には川を見下ろしながらバーベキューができる静かなポイントがある。水の流れもあり、川下りもできそうな景色だ。そしてその横には白バイ練習場。ここは滑走路のような場所で、インラインスケートの練習にはもってこいである。(本当は立ち入り禁止です。)ダッチオーブンをしこんでから遊んでいられる。
その南側はいくつかのグランドがある。ここがカイトの練習ポイント。たまにサッカーや野球で使えないことも有り。すぐ南には東名高速の橋が迫る。

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