多摩川にて初試乗(2002.7.21)

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梅雨明け直後、多摩川で乗ってきました。家から15分くらいの超近場ゲレンデです。堰の手前がまあまあ広くて流れのない湖みたいになっていて、そこではウインドやカヌーをやってる人も多いんです。ポリ艇やカナディアンもよく見ます。泳いでる人も結構いて、信じられないでしょうがきれいな時があるんです。水のきれいさは時期によりますけどね。

肝心のセーリングカヌーはどうか?セッティングはカヌーを膨らましてから10分くらい。初めて浮かべた試作品ということだけど、出来映えは50点くらいでまあまあというところ。改善するとこを直せば結構遊べるキットになるはず!

一応風を受けて進むんですが、台座が安定せずマストがふらつくところやリーボードが貧弱等、いくつか問題を発見。目標の最高5ノット(時速10キロ)のスピードは遠いなー。

画像はクリックで拡大

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7月はじめの製作風景 ベランダにて
気分を出して裸になってるんでなく、ただただ蒸し暑い!

ついに全貌を公開!
ベースはホリデ−ES。ジブセールとメインセールを2本のラインでコントロールする。アルミマストはツーピース

真中には横流れ防止のリーボード。これがないと前に進まないのだが、これはちとカッコ悪い

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メインセールとアルミのブーム。セールはナイロンの布で、はち切れそうだ。ポールで組んだ台座も見える。

ラダーは5年前に作成したもの。足で操作する。塩ビ板なので割れやすいのが欠点

テクニック不足のためジブ(前)セールをはずしているところ
後ろでは数人がウインドサーフィンの練習

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試乗風景1
風がいいと船もやや傾く

試乗風景2
漕がないでも進むので楽ちん!セールが小さいのでセーリングとしては超ノロマ

試乗風景3
少し慣れて調子も出てきた

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試乗風景4 
水の色が濃いところは「ブローライン」といって風が強く吹いているところ。奥には堰がみえる

おーっと!マスト台座が安定せず外れそうな瞬間。うーん肝心なところに問題あり!



西湖と海でも試乗!

(2002.8.21、9.1)

前回の試乗の後、台座を板への改良やラダ−操作用のフットペダルを作ってみたので、今度は富士五湖の西湖で試乗してきた。

風は微風。ややガスティ(不安定な風)だが、テストにはちょうどいい風。今日の風だとジブ(前)セールも使えそうだ。フットペダルの動きを確認していざセーリングに出てみた。風を受けるとややマストがしなりながらフネも傾いてくる。それと同時にフネが進んでいく。風速は3メートル/sくらいだろうか。パドリングスピード程度で巡航している。ちなみにフネはだいたい風に対して直角の向きに進む。今日は岸から風が吹いているので、岸と並行に進んでいくのだ。

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台座はアルミポールから板に変更。
これで、マストが前後左右にふらつくことはなくなる。
台座の板は、かつての自作キックボード「とよボー3号」を再利用
セーリングは快調!
風が強いと結構傾くが、沈の心配まではいかない
しかしターンはどうだろう?

なんだかんだ試しながら2時間くらい乗っていただろうか。湖を行ったり来たりを繰り返した。気がつくと、かなり風下にいる。「ガ−ン!」このフネって上れないのか!(風上に方向に進めない)
(普通ヨットは風に向かって45度程度の方向までなら進むことができ、風上に向かう場合はターンを繰り返しながらジグザグに上っていく。)
どうもリーボードが小さいための横流れと、ラダーの効きの悪さ、ちんけで小さなセールのため風上方向での風がとれないようだ。上れないセーリングなんてあり?
この解決法として・・・・、パドリングで岸まで戻るのだった。(強風時はマストの上部分を引っこ抜いてセールをしまえるのだ。)

ということで、今回の試乗では「上れない」という最大の欠点はあるにせよ、のんびり湖で微風セーリングを楽しむにはまあまあの出来となった。もちろん目標スピードはまったくクリアできていない。まだ、自分以外は乗ってもらってないが、初心者でも風を受けて進む感覚を少しは味わえそうだ。今後はラダ−、リーボードの改良となるのだが、とりあえず作って走ったので満足してしまったのでした。

(ここからは細かなインプレ)

リーボードの抵抗が大きいのか揺らめいている。やはり強度と形状、角度にも問題あるが、まあこのスピードなら大丈夫だ。台座の方はまだ少しずれることがある。
これくらいの風とセールの大きさならば、引っ張る力はほとんどいらない。ロープをしっかりもっていれば大丈夫だ。
ラダ−操作はどうか?ちょっとした操作でフネが蛇行する。これは結構クイックでイイ感じだ。しかし、ラダ−自体大きくないのでスピードが出ると効きが悪くなる。フットペダルは何度か使ううちに板が割れてしまったので没。

次にタック(風上ターン)。これはスピードを少し出さないとできないが、風上方向でのセールパワーが出ず、失速してターンの途中で失敗する。まあテクニックの問題もあるだろう。

ジャイブ(風下ターン)はどうか。これはセールが小さいおかげで、風下に進んでも怖くは無い。ラダ−もクイックに反応するので、こっちは簡単にできた。ターン後半、ブームが体の前あたりで回転するので、それだけ気をつければいい。

 

試しにリーボード位置を数センチ後ろにずらして、房総富浦の海で再度、試乗。

セール2枚付けると下り続ける
メインセール1枚だと少しだけ上れた。
しかし、やっぱりセールが小さいのでパドリングより遅い

 

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